警察や軍隊が使用する暴徒鎮圧用のフラッシュライトより明るいです。

以前と違い、カスタムセーバー業界がとても賑わっています。それはとても良いことではありますが、
輸入代行などを使い簡単に所有できるようになった反面、所有者にとって必要不可欠な必要最低限の
知識やマナー、モラルが欠如している事が見受けられます。

本来であれば販売元や代行業者などがアイテムの危険性などを説明するべきではありますが、
残念ながら野放しなのが現状です。

カスタムセーバーのLEDには俗にいうパワーLEDというエミッタ(発光素子)が3~4基搭載されています。
その1基が、照明用LED安全基準測定において、絶対最大定格クラス2と定義されています。
単色のセーバー用LEDであれば同色3基、もしくはFoCに白、等と多少の違いはありますが、
最大出力時はクラス3レーザーに匹敵する照度に匹敵します。(※1)
正しく取り扱わねば失明する危険性もあります。
※注1……レーザーとLEDは特性が違うため、同等というわけではありません。

ちなみにクラス1以上のレーザーダイオード搭載製品にはレンズをのぞかないで下さい」と言った、警告シンボルの表示義務があります

そういうアイテムを持っているんだということをご理解下さい。

 

これまた警察・機動隊の使っている盾と同じ素材です。

 

ブレードに於いても、材料特性を知れ、という訳ではありません。使われている材質の名称と強度を知り、
(これは自身の安全の為にも必須です)、何故「Show Blade(ショーブレード・見せ物用ブレード)」
「Combat Blade(コンバットブレード(※2)・アクション用ブレード)」という種別が存在するのか、を知って下さい。
※注2……コンバットグレード、デュエルブレード、呼び方が色々違います。

コンバットブレードだから何しても大丈夫、という訳ではありません

カスタムセーバーのブレード素材であるポリカーボネートにも、以下のような欠点があります。
・一定以上の速度で曲げると簡単に割れます。
・フィラー(充填剤)の特性により、溶剤や接着剤などの薬品効果で脆くなる
・高温多湿環境下では加水分解を起こし(高分子材料の特性)黄変し、脆くなる
・亀裂(凹みではなく切れ目を含むクラック)に応力がかかると簡単に割れる

正しい知識を持って、楽しく遊びましょう

カスタムライトセーバーの危険性を訴えるページは存在しますが、ブログベースの1記事であったり、
また一部間違った記述をしていたり、古い情報のままになったりしているページがほとんどでした。

口頭での注意やアドバイスも行ってはいますが、改善しない人がほとんどです。

東京セーバーギルドでは後々にセーバーを所有する人、既に所有している人共に正しいセーバーの扱い方を教えています。

これは、実践型の殺陣を教える上で、取り扱いを誤った場合に自分が怪我をするのではなく、
相手に怪我を負わせてしまう可能性が非常に高いからです。

自分が怪我をするのであれば自業自得で済みますが、相手に怪我をさせてしまった場合
楽しく遊ぶどころではありませんし、アイウェアなどの保護防具をつけない以上、
運が悪いと失明の危険もあります。

カスタムライトセーバーを持つ者にとって、これらの知識を持つことは義務の一つではないでしょうか。

楽しく遊ぶためにも、ちゃんとした知識を持ってください。

文面上ではありますが、知るべきマナーと覚えるべきルールを説明します。

 

カスタムセーバーの取り扱い1:ブレードプラグは付けましょう。

ブレードを漬けたままにするのがネジの摩耗対策も含め一番簡単かつ安全ではありますが、カバーテッククリップなどに
装着し、装飾品としての利用も魅力があるライトセーバー。ブレードを取り外した時は必ずブレードプラグを装着してください。

人に手渡す際も「人に向けない」「先端を覗かない」事を必ず伝えましょう。
高輝度高出力LEDアレイの輝度は個体差、色によっての違いはありますが平均して1A出力時、120ルーメンを超える光量になります。
それが3基です。参考までに、120lmを超えるLEDは警察の暴徒鎮圧用のフラッシュライトの出力と同等です。(※3)
※注3……マグライトで有名なメーカーのフラッシュライトは眩惑用途として使うには65ルーメン以上を要し、それが可能なのは
ハロゲン・キセノン混合ガスのバルブだけでした。パワーLEDが生まれ、後期型はほとんどのモデルがCreeのEmitterを搭載
するようになりました。対人用眩惑目的では120lm~300lm辺りが使われます。カスタムセーバーの輝度の半分弱です。

多数の人間が集まる会合などでダブルセーバーにブレードプラグも装着せず、点灯状態で振り回すバカも居ました。
その光が視覚神経過敏症の人の目に入ったらどうなるでしょう。個人間での賠償金程度なら兎も角、カスタムセーバーを
規制しよう、という動きになっていってもおかしくはありません。

ライトセーバーはブレードプラグという部品がありますので、取り付けるだけで事故を防ぐことが可能です。

 

カスタムライトセーバーの取り扱い2:ブレードのグレードを知りましょう。

Show Blade(ショーブレード、観賞用ブレード)は戦闘用ブレードではありません。
ショーブレードを軽いブレード・扱いやすいブレードを思っている方が多いです。

Thick&Thin
戦闘用ブレードとショーブレードの断面。一目瞭然です。

2016年6月時点、セーバーベンダーで扱っているブレードを紹介します。※4
※注4……記載順は性能の優劣ではありません。また、セーバーギルドは特定ベンダーを贔屓しません。
規格に合致する材料、チップ、リフレクターフィルム等を選択、加工できるのであれば自分で作るのも一つの手ですが、
愛着も湧くのですが一般の方はやはり難しく、個人輸入するのが一番だといえます。

UltraSabers
MIDGRADE BLADE:透過型・観賞&コスプレ用ブレード
HEAVY DUELING BLADE:透過型・戦闘用ブレード
ULTRAEDGE MIDGRADE BLADE:半透過型・観賞&コスプレ用ブレード
ULTRAEDGE HEAVY DUELING BLADE:半透過型・戦闘用ブレード

殺陣(寸止め無し、ブレードをぶつけあう遊び。俗にいう”チャンバラ”も含む)を行うのであれば
HEAVY DUELING BLADEもしくはULTRAEDGE HEAVY DUELING BLADEが必須になります。

通常ブレードとUltra Edgeブレードはライトセーバーの刀身が細く見えるかどうかの違いですが、
材質的に透過型のほうが強度は高いです。(ポリカーボネートのカーボネート基比率による)

※注意先端の接着が甘く(2016年5月時点)、ほぼ全てのブレードが先端に衝撃を与えた際に
チップが外れ、スッポ抜けます

購入後、衝撃を与えて取り外してから
セメダイン スーパーX等の粘性接着剤でしっかりと再接着を行ってください。

Saber Forge
Infinity Edge Blade
Infinity Edge Day Blade(日中用のカラーブレード)

 

※注意:輸入代行でセイバーフォージのセーバーを購入した方の殆どは店の甘言でショーブレードを取り付けてしまっています
この場合、殺陣でセーバーを打ち付けあっていると経年劣化や小さなクラック(傷)から破砕する可能性があります。
殺陣を行う場合は戦闘用グレードのブレードを購入してください。(※5)

※注5……もちろん、殺陣を実施する人間に技量があり、寸止め、加減ができるのであればショーブレードでも構いません。

Vader’s Vault
HEAVY GRADE 1″ Dueling Blade:戦闘用ブレード
1″ Dual Diffused Colored Day Blade:デイブレード、日中用に染色されたブレード。ショーブレード/戦闘用ブレード。選択式。
Photon Blade:波長偏光塗料を塗布し、緑色を目立ちやすくしたブレード。ショーブレード/戦闘用ブレード。選択式
Enhanced Day Blade:波長偏光塗料を塗布し、目立ちやすくしたブレード。ショーブレード。

・TCSS
“Corbin style” Show blade 1″ OD:ショーブレード、完全透過型(Plector Labsのボード用ブレードです)
“Corbin style” Battle blade 1″ OD:戦闘用ブレード、完全透過型(Plector Labsのボード用ブレードです)
“TCSS style” Show blade 1″ OD:ショーブレード、内筒半透過型
“TCSS style” Battle blade 1″ OD:戦闘用ブレード、内筒半透過型

Corbin Styleは内装ディフューザーフィルムをQuad Wrapにすることで非常に美しいブレードになります。
が、夜間専用と割りきったほうが良いでしょう。

TCSS Styleはディフューザーそのものがポリカーボネートでできているので取り外しが可能で、
経年劣化しても内筒、外筒が別々に交換可能です。

2017年、エンハンスドブレード素材やフォトンブレード素材なども取扱いをはじめました。

 

カスタムライトセーバーの取り扱い3:ショーブレード=悪いもの、ではない

ショーブレードは確かに軽く、取り回ししやすい利便性があります。
用途に応じて正しいグレードを選ぶ事を覚えましょう。

◯スピンの練習 例:一人で行う練習
ショーブレード:
戦闘用ブレード:

◯”軽い”演舞の練習 例:ブレード同士をあまりぶつけない型
ショーブレード:
戦闘用ブレード:

◯演舞の練習 例:回旋の練習
ショーブレード:
戦闘用ブレード:

◯型の練習
ショーブレード:条件付きで可
戦闘用ブレード:

型練習であっても、ショーブレード同士であれば練習は可能です。
(ブレード単体の重量が同じため、多少であればぶつけあっても破断する程の衝撃が片方に偏らない)

◯殺陣
ショーブレード:不可
戦闘用ブレード:

ただし、前提としてブレードを完全にコントロールできることが条件になります。
初心者にありがちなミスとして「強く押す仕草」を「本当に力のかぎり押してしまう」事などがあります。

カスタムライトセーバーの取り扱い4:なぜショーブレードが危険なのかを知りましょう

ブレードが砕けた際に何故危険なのかは写真で見たほうがわかりやすいです。
※写真で使っているブレードは戦闘用ブレードです。

7839

左側のシスがブレードをオーバーヘッドで斬り下ろしています。
ジェダイが上段ガードで防いでいますが、この際にブレードが折れたと仮定します。

 

7839_2

ポリカーボネートはアクリル系樹脂です。基本的には強打した場所にクラック(傷)があった場合、

その場所から”砕け”ます。(長期間使っていると曲がりも発生しますが、基本的にパキっと割れ、砕けます。)
ブレードに加えられた運動量はそのまま破断点を中心に回転運動に切り替わりますので、

この場合ブレードの破片が高確率でジェダイの顔面に負傷を負わせるでしょう。

先端部が皮膚に当たれば打ち身で済みますが、眼球に当たればよくて視力の低下、悪くて失明。

先端が当たらず、破砕側が当たれば出血を伴う大怪我、顔面の神経を傷つければ顔面神経麻痺を起こす可能性もあります。

 

事故というのは起こるべくして起こります。

その可能性を可能な限り0に近づけるのは当然です。

 

正しく扱い、技術だけではなく武道に携わるものとしての心構えも身につけ、

みんなで楽しく遊びましょう。